稲刈り後できるだけ早く(寒くなる前に)石灰窒素40~50kg/10aを全面散布します。水に溶けた農薬成分シアナミドが土壌中のタネに浸透しやすくなるため降雨直後かまたは降雨直前の施用が効果的です。ノビエの発芽には18℃以上の平均気温が約15日続くこと、かつ適度な水分が必要です。
※地表に落ちているノビエの種子は休眠が覚醒して発芽し、冬の寒さで枯死します。秋に発芽しなかった場合は、春先の田植え前に発芽します。このときにすき込めば楽に防除できます。
※石灰窒素は肥料でもあります。稲刈り後に10アール当たり50kg散布した場合、条件にもよりますが翌年には1.5kg~4kg程度の窒素成分が残存しているのが通例です。これまでの経験では、基肥を減肥せずに栽培して順調に栽培できた事例もありましたが、肥沃な圃場や倒伏が心配な圃場では、基肥を調整してください。